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2014年07月09日(水) 
第四章 攻める意識
  配球は駆け引き

 打者は打率三割を打てば、一流とされる。残りの七割は失敗が許されるわけで、それだけ安打を打つのは難しいというわけだ。私のような非力なバッターの場合、ヒットを打つ確率を上げるためには、どれだけ配球を予測できるかが重要になってくる。
 配球を読むためには、まずは相手に自分がどういうバッターだと見られているかが分かっていなければいけない。
 プロ野球では試合前のミーティングで、相手チームの各投手が投げる球種の割合やコースがデータとして出されるわけだが、当然、バッターのタイプで攻め方が変わってくるし、自分がどういう風に攻められているかを分析しなければいけない。ここでも自己分析から始まる。
 私は現役時代、相手投手によってボールの待ち方を変えていた。追い込まれても球種を絞り込まないと打てないと感じる時には、2ストライクからでも球種とコースでヤマを張ることがあった。逆に直球が来てもついていけると感じた時は、変化球をマークしながら直球に対応するという待ち方をすること。もあった。
 追い込まれてからも球種を絞らなければいけなかった投手といえば、最近ではダルビッシュ有(レンジャーズ)がそうだった。どの球種も一級品だったため、打席の中ではある程度、割り切ってヤマを張っていた。基本的には真っすぐを待つことが多かったのだが、狙うならスライダーがいいと考えていた。カーブやスライダー系の変化球が得意だった私にとっては、一番可能性を感じさせるボールだからだ。
 あえてウイニングショットを狙って打ちに行くか?たしかに、ウイニングショットを打つことで相手投手が動揺することがある。ただ、それは四番打者の仕事だと思っている。
 私もウイニングショットを狙うこともあったが、そんなに高い確率では打てない。いかに甘い球を打つか。狙い球を絞ってそのボールが来た時に、いかにミスショットをしないかを重視していた。
 打席では投手とだけ駆け引きしているわけではない。サインを出す捕手が誰かというのは、必ず頭に入れなければいけない。
 現役時代の晩年は、とにかく中日の谷繁元信(2014年より選手兼監督)が嫌だった。2011年の中日戦は打率・289と打ったのだが、翌年の2012年は・185と抑え込まれた。現役引退を決めた2013年に谷繁がマスクを被った打席は、ほとんどヒットを打った記憶がない。
 よく言われるように、谷繁はインコースの使い方がうまかった。データを見ても基本はほとんどアウトコースのボールなのだが、たまに来るインコースのボールを意識させられてしまっていた。インコースを意識すると、アウトコースのボールがより遠く感じてしまうものなのである。その錯覚をうまく利用されてしまっていた。
 谷繁とは同じ1970年生まれだ。私が11月、谷繁が12月生まれで、ゴールデングラブ賞を受賞した時などには「宮本にはいつも一か月の差で最年長を取られる」と嫌みを言われていた。ゴルフにも一緒に行く仲なのだが、現役時代は配球の話しは一度もしたことがなかった。
 打席に入った時に「さっきのあれはボールやろ」「いや、入っていた」などと言葉を交わすことはあっただ、「あそこでスライダーが来るとは思わなかった」と配球について話すことは絶対になかった。
 野村監督は現役時代、バッターの耳元で囁く「ささやき戦術」で惑わしていたというが、それは野村監督だからできた芸当である。谷繁と配球の話しをしなかったのは、そういった話をすることで、向こうに考える要素を与えるのは嫌だったし、こちらにしても「さっきはスライダーと言ったから、次はストレートだな」といった余計な考えをしたくなかったからだ。
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閲覧数437 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2014/07/09 11:46
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