4月1日(水)、例の所に行った。8回目だ。小雨が降っていたがカゲロウの羽化はほとんどなかった。したがってライズもなし。水温は16.1℃ととても高い。3時ごろには雨も上がり、4時半を過ぎた頃からカゲロウやカディスが飛び始めたが、ライズなし。水温の高さから考えてもイブニングライズに期待し、6時まで待機し、落日寸前にはガガンボが大量に飛び、大型のカゲロウのスピナーも見られたが、終にまったくライズは起きなかった。
がっかりして川を下り、いくつかの淵をのぞいたがライズはない。
車をとめた所の前の流れにはアマゴが居ることはわかっているが、たくさんの釣り人に攻められてスレている。だが、暗くなってからなら釣れるかもしれないと思い、14番のカディス・パターンを投げると3投めにバシャンと出て、釣れたのは24センチメートルの銀ピカのアマゴだった。顔がほころぶ。今季最大のアマゴであり、年越しのいい体型の魚だった。ただ、狙い続けているポイントで釣れたわけじゃないので、嬉しさも半分くらいだった。田中山のK木さんに電話する。
「今日は遅くまで釣ったからお宅には寄らないで帰るよ」
「そうですか、了解です。ところで、どうでした?」
「はは、何とか釣れたよ。24センチメートルだ。ただね、通っている所で釣れたわけじゃないから嬉しさも半分くらいだね。あのさあ、江戸時代の俳句か川柳で、嬉しさも半分くらいのなんとやらというのがあったろう。あれはなんだったかなあ」
「・・・目出度さも中くらいなりおらが春ですかね。蕪村だったか、一茶だったか・・・」
「それそれ、その中くらいなんだよね」
そんな会話になってしまった。まともなアマゴが釣れたのにすなおに喜べないのがフライフィッシャーマンのフライフィッシャーマンたるゆえんなのである。こだわりの塊だからね、フライフィッシャーマンは。
ここまで来たら、トコトンやってやろうじゃないか、という気になっている。ま、少なくともあと2-3回はダメモトで通ってみようか、と。