6月26日(金)、午前中は働いて、昼過ぎには車で羽田に向かい、札幌に向かった。久し振りに遠くに行くような感じだった。羽田飛行場では駐車した場所をしっかり覚えておかないと、1週間後に帰ってきたときに迷ってしまう(過去に何度かあったからね)。
北に向かうJAL525便にはたくさんの人が乗り込んでいた。千歳空港からは電車で札幌駅へ。そして荷物も多いし、タクシーで中島公園近くの「リソル」という安宿に行った。ボクは宿はどうせ寝るだけなので「チープ・アンド・クリーン(安くて清潔)」であればいいと思っている。休みをとって釣りに行けることだけでぜいたくなのだから。研究会は明日なので、今晩の予定は旧友の金子君と会うことになっていた。
細かい経緯はヌキにして、金子君と会ったのはボクのホテルからすぐ近くの「ABURI ABURI」という焼き鳥屋で、10時ごろのことだった。金子君、通称金ちゃんは、昭和47年にボクが北大病院の脳神経外科に勤務していたときの同僚(ボクより2-3歳若い)であり、43年ぶりの再会ということになる。彼は今は札幌市内で大きな脳外科病院の院長をしている。まだ現役だし、研究も続けているそうで、海外からも依頼されて講演に行っているそうだ。
修業時代の同僚というのは、戦友みたいなもので、見栄もなにもなく、本音で話せるし、昔話に花が咲いた。その焼き鳥屋にはヱビスビールが何種類か揃えてあり、いろいろ飲んでいるうちにかなり酔ってしまった。金ちゃんが
「(北大脳外科の)同門会の有志の集まりを札幌で今年の秋にやるから、それにも来てくださいよ」
と言う。ううむ、どうしようかな、来れたら来ようとか言ったような気がする。
こんな具合で北海道の第一夜は過ぎていった。話が盛り上がり、彼とのツーショットの写真を撮ることをすっかり忘れてしまっていた。