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2013年12月23日(月) 
朝日新聞 2013年1月1日付 朝刊
【想像して夢かなえた自分】
 自分の子どもの頃を振り返ると、ぐんぐん伸びていた時期というのは、やっぱりサッカーを楽しんでいたときなんです。
 いろいろな思い出がありますが、小学校6年生のときに愛媛FCの入団テストに落ちて、道をそれてしまった頃のことを話しましょう。

ぐれた中学生
 あのとき、僕はもうサッカー選手としては成功できないんだと思ってしまっていました。中学のサッカー部に入ったのですが、そこは不良の集まりで、サッカーはほとんどやっていませんでした。部活の練習に行かなくなっただけでなくて、学校もさぼるようになりました。でもそこで恩師に出会えたおかげで、もう一度サッカーを楽しいと思えるようになったのです。
 恩師は、僕が本気で練習すればプロに絶対になれる、と言ってくれました。その代り、人一倍練習をしなければいけないと教えられました。その通りにやって、成果が出たときにはほめてくれました。認められることがすごくうれしかった。仲間がほめてくれたり、喜んでくれたりしたことでも、心の傷が癒えて行きました。
 恩師が教えてくれたのはサッカーだけじゃありません。1人の人間として強くなることでした。若いときにその土台を作れたら、あとは何が起きても怖くない。対応できる。
 今のサッカー界には技術こそが大事だと考える傾向がありますが、レベルが髙くなればなるほど、気持ちの強さが大事になってきます。どんなに能力が高くても、プレッシャーに押しつぶされて、自分のプレーができなくなってしまうからです。

不安もあった
 でも正直なところ、プロになる前は、プロになれないんじゃないかという不安がありました。プロになってからも期待にこたえないといけないという重圧がありました。いつでもサッカーを楽しめるようになったのは、インテルに入って自信をつけてからのことです。
 人はだれでも苦手のことや、嫌いなことを考えて、否定的な気持ちになってしまいがちです。
 僕は自分の苦手なところを、自分の伸びしろだと思うことにしています。たとえば走ることが僕は苦手でした。でもそれを自分の武器に変えればすごい選手になれる、というふうに思いました。そう思って走るうちに、走るのが楽しくなってきました。

5年の努力で
 ぐれたときの自分に、今の自分なら「そこでがんばればすごい自分になれる」と言えます。同じように、近い将来世界一になっている自分に、今の僕は励ましてもらっています。
 気持ちが落ち込んだとき、プレーがうまくいかないとき、自分のミスで負けたとき、将来の自分がこう問いかけてくるんです。未来の僕は世界一になっているんだから、そんなことで負けるなって。
 人は5年努力すれば、想像以上のところに到達できると思います。大学のサッカー部で応援の太鼓をたたいていた僕が、インテルに入るまで5年です。
 夢をかなえている自分を想像して見てください。そこから始まります。

◇親が先回りをしない 母・りえさん
 親が先回りしないように心がけています。その代り、求められたときにはなにがあっても話を聞き、親なりの言葉をかけてあげることにしています。
 たとえば祐都が中学のころ、悪い場所へ出入りするようになったのですが、そういう失敗も彼の勉強だと思って、黙っていました。東福岡校3年の最後の試合に負けたときは、励ましたり、ねぎらったりするより、彼の連絡が来るのを待つことにしました。イタリアでけがをしたという報道があっても、私は自分から連絡をしません。
 それを驚く人もいます。でも子どもも子どもなりの経験をしています。親の役目は、子どもの不満や、否定的な気持ちを、プラス思考で受け止めてあげることだと思っています。見方を変えて、よいところを探せば、成長するチャンスをつかめるし、敵よりも味方を作れます。
 親の考えに従うのではなくて、子どもが自分で考えられるようになれば、どんな環境でも今を一生懸命に生きられるようになる人になれます。そういうふうにできるようになれば、自然に助けてくれる人が増え、よい環境のなかで成長していけるのではないかと思います。
(構成=編集委員・忠鉢信一)

〈読者投稿〉
 僕は今、1年生でたった1人のサッカー部員になってしまいました。僕は、さびしくて辞めたいと思うこともあります。けれど、僕は、サッカーが好きなので、続けています。でも、あまり上手ではありません。
 元旦の新聞で、インテルの長友佑都選手の記事を読みました。
「苦手は伸びしろ武器に変る」
という記事を見て、とてもはげまされました。
 あの、いつも走り続けている長友選手が、もともとは走るのが苦手だったそうです。けれど、それを自分の武器に変えようと努力しているうちに、走るのが楽しくなったそうです。
 1人で、サッカー部をしているけど、自分のために努力しないといけないと思いました。
 長友選手は、5年努力すれば想像以上のところに到達できると書いているので、僕もできれば5年間はサッカーをがんばりたいです。
    村尾遼さん 13歳 岡山県
  ×       ×
誤字脱字写し間違いあります。
長友佑都選手の文は、居眠り少なく写せました。

閲覧数1,065 カテゴリ日記 コメント2 投稿日時2013/12/23 12:05
公開範囲外部公開
コメント(2)
時系列表示返信表示日付順
  • 2013/12/25 07:30
    いい話です。でも5年努力するのはなかなか大変だと思います。この親にしてこの子ありですね。
    次項有
  • 2013/12/25 15:18
    ちょっとさん
      ありがとうございます。
    一流選手の努力は凄いものがあると思います。
    自分は中枢神経は回復しないと聞きそれに甘えた部分だあります根性がないのです
    この本を見ていると歳には関係なく努力しなければと気付きますがここでもまた甘えが出てしまいます。
    次項有
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