|
読売新聞 2012年10月5日付 夕刊 【幸せの風船 被災地へ】 柳井の保育園→岩手 1日で1000㌔農家夫婦が返事「勇気くれた」 「幸せの黄色い風船が届きましたよ」―。山口県柳井市の保育園児が放った風船が1日で約1000㌔を飛び、福島第1原発事故の影響を受けた岩手県一関市の農家の夫婦の元に届いた。失意の中に届いた“夢の贈り物”に感激した夫婦は、園児らに感謝の言葉を返信し、交流が始まった。 (木村歩) 柳井市のひづみ保育園(西山忍園長)の園児たちは9月23日に開かれた運動会で、それぞれの夢を書いた短冊を付けるなどした風船約450個を空に放った。 翌24日午前6時頃、一関市の畠山幸子さん(63)が朝刊を取りに外に出た際、自宅隣の牛の運動場で発見。短冊には、保育園名と「家族みんなが笑顔でありますように」と書かれていた。 幸子さんは、夫の満さん(67)と6年前から牛の繁殖農家を営む。ようやく経営が軌道に乗り始めた昨年3月、原発事故が起きた。牛の放牧地は原発から100キロ以上離れているが、牧草から放射線が検出され、いったん放牧を断念。16頭を市場に出荷し、残る4頭も来年中には手放す予定で、夫婦は落ち込んでいたという。 風船を手にした幸子さんは保育園に電話をかけ、受け取ったことを報告。満さんが、風船と同じ黄色の色紙に感謝の気持ちをしたためて保育園に送り、手紙は今月3日に園に届いた。 「おまえは、ゆめをいっぱいはこんできてくれたから、おれはしあわせだモー」。夫婦の感謝の言葉を読んだ井本大貴ちゃん(6)は「遠くまで飛んですごい。お礼をみんなで書きたい」と喜んだ。 同園は毎年、運動会で風船を飛ばしているが、東北地方から受け取りの連絡を受けたのは初めてという。西山園長は「幼い子供たちが、人に夢を与えることができるのだとわかった。感謝しています」と話す。 夫婦はしぼんだ風船を今も自宅の居間に飾る。「勇気をあたえてくれた」と幸子さん。今後も手紙のやりとりを続けるつもりで、夫婦は「いつか保育園を訪ねたい」と夢を膨らませている。 〈読者投稿〉 私はこの新記事を読んで「わあすごい」と思ってとてもびっくりしました。 理由は、山口県の保育園児が放った風船が岩手まで1日でついたからです。風船が1000キロを飛んでいったことも、風船をみつけた畠山さんの所についたのは私はキセキだったんじゃないかなと思いました。そして私が一番すごいなと思ったのは風船につけていた手紙を畠山さんが読んで、勇気が出たということです。原発の放射線のせいで放牧を断念し牛を手放し、落ち込んでいた時、手紙の言葉「家族みんなが笑顔でありますように」で勇気づけられたのは本当にすごいと思いました。 保育園児が畠山さんたちを笑顔にできたので、私も一人でも多くの人を笑顔にさせたいです。 涛崎夏那さん 12歳 大分県 × × 誤字脱字写し間違いあります。 |