高校生だったころ、「聞けわだつみの声」など、探して読んだ覚えが
あります。
あの頃の気持ちは、どこへいったのだろうか。
戦病死した伯父達がいたので、戦争の話はなんとなく家ではしなかった。家の空気をよんでかえってそんな本を読み漁った気がする。
戦争を知らない子供の私
あなたはどんな思いで出征していったのだろう 万歳は「いりません」と言ったあなた 結婚後まもない美しい妻を残し 「じゃあ」と背を向け 振り向いて笑顔で 帽子をとり左右に振ったあなた それっきり帰ってこなかったあなた ソロモン諸島で戦死してしまった 22歳の若さでこの世を去った あなたの思いはいかばかりであったろう たったひとつの新聞記事なのに あなたのメガネをした軍服姿の写真を観て そのやさしそうな誠実そうな姿に 涙があふれて止まらなかった 一郎さんというのですね あなたに日本は二度と戦争は起こしませんと 誓いたい私がいます × × 筆名「空 流雲」さんの詩集9枚目を写しました。 写し間違い御免なさい。
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