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夏になったら啼(な)きながら、必ず帰ってくるあの燕(つばくろ)さえも、 何かを境にばったり帰って来なくなることもあるんだぜ。 第21作『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』から ぼくは子供のころから「男はつらいよ」に夢中でした。幸いなことに、映画館で映画を観ることが当たり前の世代の父母に連れられ、幼い頃から、銀座や浅草の映画館で数多くの映画を観ることができました。 昭和40年代半ばのことです。「男はつらいよ」封切の映画館は、たくさんの人々であふれていました。寅さんの一挙手一投足に満員の観客たちが声を上げて … [続きを読む] |
私はずっと車寅次郎としてこの地球に止(とど)まりたいのですが、 そうはいきません。 第21作『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』から 葛飾柴又帝釈天にUFOが飛来し、日本中が騒然とするなか、とらやの二階から寅さんが下りてきます。銀色に輝くダボシャツに、ラメの入った腹巻、ギンギラギンのジャケットを身にまとっています。トランクもジュラルミン製で、なぜか宙に浮いています。そこで「みなさん、私は、寅次郎ではありません」と衝撃の告白をします。 第21作『寅次郎わが道をゆく』の「寅さんの夢」は、当時大ブームだったSF映 … [続きを読む] |
私は性格的に、何でもしゃべりやすい方ですから。 第20作『男はつらいよ 寅次郎頑張れ!』から 本書でも寅さんの恋愛論をずいぶん取り上げました。第1作以来、寅さんは数多くのマドンナに恋をしてきましたが、その恋が成就したことはほとんどありません。 こと恋愛に関して、寅さんは実践よりも、理想を語っている方が似合うかもしれません。そんな寅さんが、若い世代の「恋愛コーチ」を買って出たことがあります。第20作『寅次郎頑張れ!』で、とらやの二階に下宿した、ワット君こと島田良介(中村雅俊)が、柴又の食堂「ふるさと亭」の … [続きを読む] |
拾ったら、礼するのは決まりだい。 第19作『男はつらいよ 寅次郎と殿様』から 寅さんは礼儀の人です。礼儀とは、他者を気づかうことを、あいさつやマナーとして形式化したものです。「礼」とは、社会の中で人々が快く過ごしていくための、最低限のルールでもあります。「こんにちは」「達者かい?」そんな何気ないあいさつから、寅さんの世界の「渡世の義理」まで、さまざまな「礼」があります。古今東西どんなコミュニティーでも大切なものです。 第19作『寅次郎と殿様』で伊予大洲の城址公園で、寅さんが財布のお金を勘定してい … [続きを読む] |
自分の家で絶えずお芋を食しているかといって、 世間の人みんなが芋を食っていると思ったら、あなた間違いですよ。 第18作『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』から 旅先では、うどんやラーメンなど、簡単な食事が多い寅さんですが、柴又に帰ってくると、おばちゃんの手料理を味わいます、食卓に並ぶ「がんもどきの煮たの」や「お芋の煮っ転がし」は、本当においしそうです。 お芋は、寅さんのソウルフードです。おばちゃんも寅さんのために、腕によりをかけて作ることを、無上の喜びにしています。 第18作『寅次郎純情詩集』は、 … [続きを読む] |
室内で越冬した稲のヒコバエ新しい葉が伸びてきました。 始まりは昨年5月2日です。ちょうど八十八夜の日でした、バケツに種もみを蒔きました。8月10に穂が出始めました、10月19日に刈り取りました、晩生の品種で遅い稲刈りでしたが翌日にはヒコバエが伸びてきました。11月末には寒さで葉先が枯れてきましたので二つある内の一つを12月3日に室内に入れて置いたのがこの写真です. 今見ると先の傷んだ葉に混じって、草丈の伸びた青い葉が増えてきていますもうすぐ傷んだ葉は隠くされてしまうでしょうそろそろ外に出たい頃かな・・・・ もう一つの外に置きっぱなしのバケツ稲のひこば … [続きを読む] |
しっかりやれよぉ。 また、いつか、日本のどっかで、きっと会おうな。 第18作『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』から 2012年の秋、フアンの方々と「男はつらいよ」ロケ地を訪ねるバスツアーの旅で、長野へ出かけました。その二日目、第18作『寅次郎純情詩集』のロケ地である上田市別所温泉まで足を延ばし、寅さんが歩いた地を訪ねました。 この作品で寅さんは、別所温泉の北向観音の前で、旅役者の坂東鶴八郎一座と再会します。48ページ(17)でも紹介した、第8作『寅次郎恋歌』の冒頭で出会い「明日はきっと気持ちのいい日本晴れだ」と励ました、あ … [続きを読む] |
へえ、田(た)へしたもんだ、 蛙のションベン、見上げたもんだ、屋根屋のフンドシだよ。 『男はつらいよ』各作から 渥美清さんは、1928(昭和3)年3月10日に、東京市下谷区車坂に生まれた下町っ子です。本名は田所康雄。お父さんは長野市上田で地方紙の記者をしていたジャーナリスト、お母さんは元小学校の教諭で、渥美さんが幼いころから、内職をして家計を支えていたそうです。そして秀才のお兄さんがいたのは、寅さんと同じです。 長く、つらい戦争が終わったときには17歳。終戦直後は家に寄り付かずに、上野や浅草 … [続きを読む] |
おう、ぼたん。いずれそのうち所帯を持とうな。 第17作『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』から 「男はつらいよ」シリーズにはさまざまなタイプの女性がマドンナとして登場します。いずれも日本の映画界、演劇界を代表する大女優ばかり。作品の数だけ、寅さんの恋があり、さまざまな女性の人生が描かれています。 彼女たちは、それぞれ悩みや問題を抱えていますが、寅さんと心通わすことで、一歩前進することができます。マドンナの幸福が、寅さんの恋愛成就につながれば、フアンとしてはこんなにうれしいことはないのですが、なかなかそ … [続きを読む] |
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