桐生タイムス 2011年1月4日付 夕刊 【桐生舞台に劇場映画】 桐生地区の民話をベースに脚本を仕上げ、地元を舞台にした劇場向けの長編映画をつくろうと、桐生市境野町出身の映画監督・草野翔吾さん(26)が活動を本格化させている。いわば”メードンイン桐生”の映画づくり。これまでに「築地銀だこ」で知られるホットランド(佐瀬守男社長、桐生市広沢町4丁目)の全面バックアップが決定。撮影や照明など、スタッフの一部もすでに固まっている。1月中にも桐生のまちなかにスタッフルームを開設したい構えで、「スタッフルームを通じて市民との交流を図りたい。桐生を全国発信できる映画に仕上げるつもりなので、ぜひご協力を」と抱負を語っている。 草野さんは1984年生まれ。県立桐生高校から早稲田大学に進学。在学中から映画制作をはじめ、NHK-BSの特番ドラマで監督を務めたほか、2009年には大杉漣さんや麿赤児さんらが出演した映画「Mogera Wogura (モゲラ・ウォグラ)」を監督。映像制作で活躍の場を広げている。 今回の映画づくりは、昨年桐生で実施した「モゲラ・ウォグラ」の上映会がきっかけ。「このまちにはおもしろい人、趣味にととどまらず才能を磨いている人が多い。間口の広い『映画づくり』という作業を通じて、才能ある人たちが一緒になって一つのことに打ち込む機会にしたいと思った」と、草野さんはもくろみを語る。 スポンサー探しをするかたわら、桐生の民話をベースにしたSFラブストーリーの脚本づくりや、市民向けに開かれたスタッフルームの設置など、昨年から準備を開始。 その結果、スポンサーについてはたこ焼きチェーンの「築地銀だこ」を全国 展開する地元企業のホットランドが全面的にバックアップ。カラオケ本舗「まねきねこ」のコシダカなど、県内企業の協賛も取り付けた。 また、スタッフルームについては現在、桐生市内のまちなかの空き店舗などをターゲットに場所を探しており、1月中の開設を目指している。メーンスタッフのカメラと証明は、映像制作の一線で活躍するプロに依頼した。キャスティングはこれから。 ただし、スタッフや出演者については「今後、スタッフルームの開設を機に情報提供を始める予定。「衣装やメーク、食事、もちろん役者など、協力をお願いしたい部分は多いので、かかわり方を見つけて、ぜひ一緒に映画づくりに取り組んで」と草野さんは話している。 4月下旬には撮影を開始。夏の完成を目指し、完成後は「桐生のどこかに上映場所を設けたい」とも。 問い合わせは桐生映画プロジェクト・ガフの大坪さん(電080・5488・9079)まで。ホームページ(URLはkiyu-movie.com)でも桐生発の映画の情報を公開している。 ○〈読者投稿〉 この記事は私の地元、桐生出身の映画監督草野翔吾さんが「地元を舞台にした劇場向けの長編映画を作ろう」という活動を本格化しているという記事です。 私はこの記事を読んで、地元を活性化させようと様々な面から考えている人たちがいるんだなということを改めて実感しました。桐生は織物の町として有名ですが、ドラマのロケ地にもよく選ばれています。その理由の一つに、古くからの街並みがそのまま残っているという点があるそうです。のこぎり屋根があったり、歴史ある家があったり。今は観光客も少ないですが、映画作りを通して、様々な人にもっと桐生を知ってもらいたいです。このような地元思いの人が増えれば、町も活性化していくのではないかと思いました。毎日お祭りの時のようなにぎわいをみせてくれたらうれしいなと思います。映画の完成が楽しみです。 徳久智波さん 16歳 群馬県 × × 誤字脱字写し間違いあります。 |