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2014年05月06日(火) 
   男が女に惚れるのに、歳なんかあるかい。
                  第38作『男はつらいよ 知床慕情』から
 ぼくは淡路恵子さんという女優が大好きです。昭和30年代から40年代にかけて東宝で連作された、森繁久彌さんの「社長シリーズ」でのバーのマダム役や、「駅前シリーズ」の飲み屋のおかみ役に、大人の色香を感じます。
 その淡路さんが中村錦之助さんと結婚され、引退映画となったのが東宝の『親子草』(1967年・丸山誠治監督)。渥美清さんふんする不幸な境遇の主人公に、心を寄せるおでん屋台のおかみ役でした。
 それから20年、離婚された淡路さんの映画復帰作が、第38作『知床慕情』で、再び渥美さんとの共演だったというのも奇縁です。
 この作品では、三船敏郎さんが、北海道の老獣医師・順吉にふんして、寅さんと心を通わせます。その無骨さは、『七人の侍』(54年)など黒澤明作品で培ってきたサムライのイメージの延長にあります。
 「茶を入れる」からと寅さんを招き入れ、いきなり「君は日本の農政について、どう考える?」と問います。カステラをわしづかみにして、引きちぎって出します。老いたれども熱血漢です。
 その順吉を気にかけて、世話を焼いているのが、淡路さんふんする近所のスナックのマダムです。順吉は彼女が好きなのですが、古い男なので、胸に秘めたる恋心はおくびにも出しません。それにやきもきする、恋の達人・寅さんが順吉に言ったのが、このことばです。
 三船さんと淡路さんは、映画フアン的には黒澤監督の『野良犬』(40年)のコンビです。これは、当時16歳だった淡路さんのデビュー作でもあります。
 若い頃の二人を映画で観ていただけに、『知床慕情』のクライマックスは感動的です。北海道を引き払うというマダムに順吉は「俺が行っちゃいかんという訳は、俺が、俺が惚れているからだ。悪いか」と、ついに愛の告白をします。
 ぼくは、このシーンを観るたびに、淡路さんや三船さんがデビューをした頃の映画を思います。例えば、二人は出演していませんが『野良犬』と同年の『青い山脈』での若い男女の「恋」、戦後間もない日本の「青春」を感じるのです。
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 誤字脱字写し間違いあります。

閲覧数578 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2014/05/06 11:51
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