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2014年07月16日(水) 
第五章 身体への意識
  特技は寝ること

 私にはひとつ、特技がある。それはどこでも寝られることである。
 少しでも時間が空いたら、極力寝るように心がけていた。例えば、移動中の新幹線や飛行機の中ではすぐに眠ることができた。これがプロ野球選手として有利に働いたと思っている。
 プロ野球選手は移動が多い。ヤクルトでは東京から広島に移動してからナイターで試合がある時がある。移動ゲームと呼ばれるのだが、これが思ったよりも身体にこたえる。新幹線で東京から広島まで4時間かかる。その後に練習して、試合に臨む。もちろん、それで終わりではない。次の日も試合が待っているわけだ。
 若い頃は、この4時間の移動時間をすべて睡眠にあてることができた。チームメートからは「途中で目が覚めたら、まだ京都駅だったよ」などという話をよく聞いたが、信じられなかった。品川駅で新幹線に乗ってすぐに眠りに落ちて、気づいたら広島駅に着いていたということが多かったからだ。
 30代後半になってからは、「少しは本も読まないといけないな」と思って移動時間を読書にあてることもあったが、若い時は睡眠を優先していた。よく寝ていたといえば、同期入団でチームメートだった稲葉篤紀(現・日本ハム)もそうだった。やはり、睡眠はすべての基本である。疲れを取るという部分でも、どこでもすぐ眠られるという特技は役立っていた。
 40代前後からは、昼寝を取り入れていた。雑誌の記事か何かで、10分、15分の昼寝をすることで、集中力が増すという記事を読んだのがきっかけだった。ホームゲームの場合は、試合の練習が終わって、野手のミーティングが始まるまでの間に時間がある。この10分、15分に昼寝をしていたのだ。
 これは、効果があった。ミーティングでは相手投手の映像を見るのだが、最後のほうはどうしても眠くなってしまうことが多い。
 ところが、昼寝を始めてからはそういったことはなくなった。試合中に眠くなってしまっては、集中力を保つことはできない。どこでも寝られるという特技は、集中力を維持するうえでも役に立っていた。
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 誤字脱字写し間違いあります。

閲覧数1,324 カテゴリ日記 コメント2 投稿日時2014/07/16 11:04
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2014/07/16 19:45
    日ハムの稲葉選手大好きです。
    毎年頑張ってる姿がいいですね。

    年のせいかすぐ眠くなってしまいます。
    電車、バスはすぐコックリです。
    夜も起きることなくぐっすりです。
    もう少し若ければ明日の活力にもなったいたかも・・・・・
    次項有
  • 2014/07/16 21:54
    みつちゃんさん
      ありがとうございます。

    「寝る子は育つ」まだまだ育ちますよ。

    残念ながら今日で終わりとしますが最後は
    「父親からの手紙」 「宮本流の子育て」など
    みつちゃんさんからコメントもらえそうな内容でしたので悔しいですね。

    ありがとうございました。
    次項有
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