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第三章 守る意識 指先の感覚 飛び抜けた能力がないと感じながら野球を続けてきた私だったが、ひとつだけ他の選手よりも優れていると思えるものがあった。それはボールを投げる感覚だった。 ボールを投げる瞬間、このまま投げたらスライダーするなとか、シュートするなというのが感覚として分かる。それだけなら同じ感覚を持つ選手もいると思うが、そこから意識して修正するというのは、なかなかできるものではない。指先の感覚で修正する能力は、他の選手より優れていたと思っている。 例えば、このまま投げたらスライダーしそうだなと思ったら、人差し指のほうにグ … [続きを読む] |
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第三章 守る意識 守備率よりも守備機会 守備力を数字で表すのは難しい。 そもそも、エラーの判定は記録員の主観による部分が大きい。難しい打球でもグラブに当てて弾けばエラーになることがあるし、簡単な打球を逸らしてもヒットの判定になることがある。守備の表彰である三井ゴールデン・グラブ賞にしても、五年以上の取材経験があるプロ野球担当記者の投票によるものだ。それだけ、守備力を客観的に評価するのは難しいということだろう。 守備力を表すのによく登場する。守備率という数字がある。刺殺数、補殺数を足したものを、刺殺数、補殺数、失策数の合計で … [続きを読む] |
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第三章 守る意識 シャドー守備 PL学園高校時代、中村順司監督に身体の使い方を教わったのも大きかった。 簡単にいうと、スローイングで自分の身体の軸から投げる手が離れていると、思ったところには投げられない、投げる腕は身体の近くを通せということだったり、左手の位置はここだというのを何度も言われた。考え方という部分でも、高校時代に中村監督の指導を受けられたのはよかったと思っている。 「もっと、腰を落とせ」 守備中に腰の位置を低くするという動作をする時、多くのアマチュアの指導者はこう言った表現を使う。野球をやったことがある方なら一度は … [続きを読む] |
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第三章 守る意識 打撃投手で培われた肩 私はゴロを捕ることよりも、投げることのほうに自信があった。 プロに入ってからは生まれ持った「地肩」が強いと誤解されることが多かったが、肩はもともとそんなに強くはなかった。第二章で少し触れたが、PL学園高校でバッティングピッチャーをやるなかで、自然と鍛えられたというのが実感だ。 一年生の時は毎日、上級生相手にボールが目一杯入ったかごを三箱分、300球から400球を投げていた。最初は肩がパンパンに張り、寝るのも辛かったのを覚えている。自分の身体に合った投げ方をしないと、毎日400球はとても … [続きを読む] |
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第三章 守る意識 難しい打球を簡単に捕る ピッチャーが打ち取った打球を、確実にアウトにする。 守備にとって一番必要な要素は何かと聞かれれば、その基本に尽きると考えている。テレビニュースや新聞で報道されるような派手なプレーにばかり目を奪われがちだが、ヒット性の当たりを飛びついて捕ったりするのは、内野手にとっては「最後の手段」といっていい。 難しい打球を簡単に捕っているように見せるのが、本当の意味でのファインプレーだからだ。 「相手のことを考えてプレーしなさい」 同志社大学時代に、当時の野口真一監督に何度も言われた言葉だ。相手のこ … [続きを読む] |
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第二章 気づかせること 損得は考えない 物事を決断する時に、ひとつの物差しにしていたことがある。それは、自分の損得は考えないということだ。 2005年からは日本プロ野球選手会の選手会長を務めたが、その時にも腹をくくって引き受けたという部分が大きかった。 少し前から私が候補に挙がっているという噂があり、前任者の古田敦也さんに直接確認したところ、「多分、お前に話がいくと思うが、自分の経験からプラスになることはたくさんある。でも嫌だったら、断ればいいから」と言われた。 実際に候補者は何人かいたが、積極的にやりたいという人間はい … [続きを読む] |
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第二章 気づかせること キャプテンは必要ない プロ野球のチームに、キャプテンという役割は必要ないと考えている。 いつ頃からか、チームリーダーとしてのキャプテンという存在がもてはやされてきた。2004年のアテネ五輪、2008年の北京五輪で日本代表の主将を務めた私自身が、キャプテンとしてメディアから注目されたのが一因という面もあるだろう。 もちろん、日本代表という即席のチームでは、ある程度リーダーシップを取れる人間が必要になるだろう。短期間でチームをまとめるうえでは、キャプテンを指名するのが得策だからだ。しかし、長いシーズンを … [続きを読む] |
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第二章 気づかせること ぶつかり合うことも必要 チームという集団行動のなかでは、意見がぶつかる時も出てくる。プロ野球では、それぞれがプライドを持った選手の集まりである。テレビ中継では映らない部分だが、ベンチ裏では感情が爆発する時がある。 思い出すのは、2009年の青木宣親とのやり取りである。クライマックスシリーズ進出をかけて、三位争いをしている最中だった。青木自身の打撃の調子が下降線をたどるなかで、守備でもミスが続いていた。チームの主力である青木はやり玉に挙げられることも多かった。そんななか、ある試合でセンターを守っていた … [続きを読む] |
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第二章 気づかせること 嫌われ役になる理由 チームリーダーとして、若い選手を注意することが多かったが、進んで嫌われ役になりたかった分けではない。 2009年からはコーチ兼任としてプレーしていたが、選手としては同じ立場である。厳しいことを言って嫌われたくないという思いは、もちろん私にもあった。 では、なぜ厳しいことを言い続けてきたか。それはやはり、チームとして勝ちたいからだった。ヤクルトは他球団に比べて、戦力に恵まれているわけではない。そういう状況のなかでは、選手全員が戦力にならないと長いシーズン勝ち進むことはできない。だか … [続きを読む] |
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