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おまえは社長だろ、社長は上流階級だよ。 第11作『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』から 第11作『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』でリリー(浅丘ルリ子)が帰った後の茶の間の会話です。寅さんは夜汽車で見かけたリリーの寂しそうな姿について「言ってみりゃ、リリーも俺と同じ旅人さ」と、放浪者の孤独について語ります。 おばちゃんは、夜汽車では女性は「ご不浄に困っちゃうんだよ」と理解してくれません。寅さんは「つまり、おばちゃんのような、その中流家庭の婦人には分からないの」とあきれ顔です。 寅さんの口から「中流家庭の婦人」 … [続きを読む] |
お天道様はみているぜ。 第11作『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』から 第11作『寅次郎忘れな草』の冒頭の「寅さんの夢」は、股旅物のパロディーです。寅さんは御政道に逆らって追われる身となった男。さくらたちを苦しめる悪人どもを倒します。そして「いずれ御政道が改まりゃ、晴れて兄ちゃんと 笑顔で会える日が」きっと来るといい、「お天道様はお見通しだぜ」とニッコリ笑います。 お天道様とは太陽のことですが、大辞泉によれば「天地をつかさどり、すべてを見通す超自然の存在」とあります。日本人は古来、お天道様に畏敬の念を感じ … [続きを読む] |
うん、あぶくだよ、 それも上等なあぶくじゃねえやな、 風呂の中でコイた屁じゃないけども背中のほうへ回ってパチンだい。 第11作『寅次郎忘れな草』から 寅さんは、自分のことを根なし草だとわきまえています。気ままに旅の暮らしをしながらも、どこかに腰を落ち着けたい。博とさくら夫婦、おいちゃんとおばちゃん夫婦のように、いつか幸せな家庭を持ちたいという想いを抱いているに違いありません。 夜汽車の窓から、遠くポツン、ポツンと過ぎ去ってゆく家々の灯りを眺めていると、そこには温かい家庭があり、人々の暮らしが … [続きを読む] |
いいかい、恋なんてそんな生易しいもんじゃないぞ。 第10作『寅次郎夢枕』から この『寅次郎夢枕』が公開されたのは、1972年、ぼくが小学3年生の年末でした。このころ、すでに「男はつらいよ」に夢中だったぼくは、仕事納めの父と東銀座で待ち合わせをして、満員の松竹座で、待望の新作を観ました。 マドンナは八千草薫さんふんする志村千代。寅さんは幼なじみの彼女をお千代坊と呼んでいます。帝釈天参道で「アイリス」という、寅さん流にいえば、パーマネント屋を開業したばかり。寅さんのことを「寅ちゃん」と、幼いころの言い方で呼んだ数少 … [続きを読む] |
一生懸命勉強して、立派な弁護士となり、 そこにいる人を必ず幸せにしてやってくださいよ。 第10作『男はつらいよ 寅次郎夢枕』から 今回は「寅さんの夢」からです。第10作『寅次郎恋歌』は、昭和初期のカフェーが舞台です。蓄音機から流れる音楽は、二村定一さんの「君恋し」です。1929(昭和4)年1月にレコード販売され、時代を象徴する流行歌となりました。 この夢は、シリーズでは坂東鶴八郎一座の座長役でおなじみの吉田義夫さんが、憎憎しい親分にふんして、女給のさくらに、酒を無理強いします。そこへ書生の博が「やめろ」と飛び … [続きを読む] |
ほら、見な、あんな雲になりてえんだよ。 第9作『男はつらいよ 柴又慕情』から 寅さんの故郷、葛飾柴又は、週末になるとたくさんの人でにぎわいます。京成柴又駅を降りて、駅前にある寅さんの像を見て、帝釈天参道に立ち並ぶ、団子屋さんなどに立ち寄りながら歩くと「男はつらいよ」の世界に入り込んでしまったような気がします。 駅前から寅さん記念館にかけて、さまざまな散策コースがありますが、ところどころに寅さんの名ぜりふを刻んだ道案内看板があります。「寅さんふるさと名言集」と題するこの案内板は2009年、山田洋次監督と出 … [続きを読む] |
今夜はなんだか未来の幸せについて、 しみじみ考えてみたい気持ちだなあ。 第9作『男はつらいよ 柴又慕情』から 「男はつらいよ」シリーズに欠かせないのが、寅さんが恋する美しいマドンナの存在。毎回登場するゲストは、その時代の旬の女優さんばかり。 マドンナは、イタリア語で、「わたしの淑女」という意味で、その語源は聖母マリアのこと。それが美しい女性を指す言葉となって定着したそうです。夏目漱石の「坊っちゃん」のヒロイン名として、明治時代から定着、小説では「色の白い、ハイカラ頭の、背の高い美人」と表現されています … [続きを読む] |
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